2015年01月21日
“歌”って何だろう?
“カラオケ採点機で100点を出すには”
朝の情報番組のテロップが目に飛び込んできた。
出したいとも思わないが仕事がら興味を引く。
局が総力を挙げてリサーチした結果がおおよそ次の通り。
◆出やすい機種…DK社のL○V○D○M。
◆出やすい歌…「君が代」「お正月」
◆マイクを近づけたり離したりすれば抑揚と見なされて効果的。 …etc
自己べスト83点の男性アナがチャレンジ。曲は「お正月」。
完全なる棒歌い。バイブレーションが苦手なのか語尾のロングトーンの時、みぞおちの辺りを手で揺すっていた。
それでも出た点数は96点強。100点は届かなかったものの自己ベスト13点更新。方法としては的を得ているのであろう。だが…
その程度の歌で出た96点や100点に何の意味があるのだろう。逆に言えば高得点を出すための歌に意味があろうか。
そんなに堅苦しく考えることはないと言われるかもしれない。その通り。でも逆に言えば大の大人が(テレビ局総揚げで)真面目に話題にしたり
追求したりする程のことではないと思うのだが…。
某カラオケ喫茶でお客さん全員(10人くらいいたかなあ)、採点にうち興じているのに出くわしたことがある。異様な光景だった。
順番が回ってきた。当然「採点切ってください」と。一瞬にしてシラケた雰囲気。「ええっ?」と言わんばかりのママさんの顔。
雰囲気を壊したら悪いので一曲で店を出たが、まるでD○○の器械を祀る宗教団体みたいな雰囲気だった。
“歌”は“訴う”が語源とか。喜怒哀楽、深くて大きな愛、時にはおどろおどろしい情念…歌詞にちりばめられた心の発露を歌い手が媒体となって訴える、それが歌ではないだろうか。そこにある微妙な揺れや乱れ、アンバランス…それが味ではないか。
歌唱の世界はどこまでもアナログ。デジタルとは相容れないと思う。
朝の情報番組のテロップが目に飛び込んできた。
出したいとも思わないが仕事がら興味を引く。
局が総力を挙げてリサーチした結果がおおよそ次の通り。
◆出やすい機種…DK社のL○V○D○M。
◆出やすい歌…「君が代」「お正月」
◆マイクを近づけたり離したりすれば抑揚と見なされて効果的。 …etc
自己べスト83点の男性アナがチャレンジ。曲は「お正月」。
完全なる棒歌い。バイブレーションが苦手なのか語尾のロングトーンの時、みぞおちの辺りを手で揺すっていた。
それでも出た点数は96点強。100点は届かなかったものの自己ベスト13点更新。方法としては的を得ているのであろう。だが…
その程度の歌で出た96点や100点に何の意味があるのだろう。逆に言えば高得点を出すための歌に意味があろうか。
そんなに堅苦しく考えることはないと言われるかもしれない。その通り。でも逆に言えば大の大人が(テレビ局総揚げで)真面目に話題にしたり
追求したりする程のことではないと思うのだが…。
某カラオケ喫茶でお客さん全員(10人くらいいたかなあ)、採点にうち興じているのに出くわしたことがある。異様な光景だった。
順番が回ってきた。当然「採点切ってください」と。一瞬にしてシラケた雰囲気。「ええっ?」と言わんばかりのママさんの顔。
雰囲気を壊したら悪いので一曲で店を出たが、まるでD○○の器械を祀る宗教団体みたいな雰囲気だった。
“歌”は“訴う”が語源とか。喜怒哀楽、深くて大きな愛、時にはおどろおどろしい情念…歌詞にちりばめられた心の発露を歌い手が媒体となって訴える、それが歌ではないだろうか。そこにある微妙な揺れや乱れ、アンバランス…それが味ではないか。
歌唱の世界はどこまでもアナログ。デジタルとは相容れないと思う。
Posted by 沙門宏幸 at
22:36
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